引越しが決まった後、やむを得ない事情でキャンセルを検討することもあるでしょう。「キャンセル料はいくらかかるの?」「いつまでに連絡すればいいの?」といった不安を抱える方は多いはずです。
この記事では、ハート引越センターのキャンセル規定について、**国土交通省が定める「標準引越運送約款」**に基づいて詳しく解説します。ルールを事前に把握し、マナーを守って連絡すれば、トラブルを避けてスムーズに手続きを進めることができます。
引越しキャンセル時の不安を解消!知っておくべき3つの重要ポイント
契約後のキャンセルは気が引けるものですが、引越し業者側の規定とルールを知っておけば、不要な料金負担やトラブルを回避できます。
記事の核心(結論先出し)
ハート引越センターのキャンセル料は、引越し日の3日以上前なら発生しません。
- キャンセル料は、引越業者に適用される「標準引越運送約款」に基づいており、引越し日の3日以上前は無料です。
- キャンセル連絡は、**代表電話(コールセンター)**にかけることで、営業担当者による引き止めを避け、事務的に話を進められるためスムーズです。
- 特に注意すべきは、梱包資材(ダンボールなど)の取り扱いです。資材をすでに受け取っている場合、使用状況によっては買い取りや返送費用が発生します。
ハート引越センターの代表電話は、0120-66-8100(9:00〜20:00、年中無休)です。
ハート引越センターのキャンセル料規定(標準引越運送約款に基づく詳細)
ハート引越センターのキャンセル規定は、国が定めた**「標準引越運送約款」**に従っています。原則として、この約款で定められた以上の料金を請求されることはありません。
1. キャンセル料が無料となる期限:引越し日の「3日以上前」を厳守
契約後であっても、引越し日の3日以上前に解約を申し出た場合、キャンセル料は発生しません。金銭的な負担を避けるためには、引越し予定日の4日前までに意思決定と連絡を完了させることが、最も安全な対応策となります。
2. 日程ごとのキャンセル料の具体的な割合
引越し日が近づき、契約解除または延期を申し出た場合、以下の通り「運賃及び料金」に対してキャンセル料(解約手数料または延期手数料)が発生します。
| キャンセル時期 | キャンセル料(運賃及び料金の割合) |
| 引越し日の4日前以前 | 無料 |
| 引越し日の前々日(2日前) | 運賃及び料金の20%以内 |
| 引越し日の前日(1日前) | 運賃及び料金の30%以内 |
| 引越し当日 | 運賃及び料金の50%以内 |
※ここでいう「料金」には、積込み、取卸し、搬出、搬入、荷造り及び開梱に要するものが含まれます。
また、キャンセルではなく引越しの延期を希望する場合も、引越し日の前々日(2日前)から上記と同じ割合の延期手数料が発生します。悪天候による延期であっても、作業に支障がない程度の天候であれば手数料が発生する可能性があるため、台風などの予測ができる場合は3日以上前に業者へ相談することが推奨されます。
3. 見積もり段階でのキャンセルについて
本契約を結ぶ前に、ハート引越センターへの見積もり依頼をキャンセルする場合、基本的にキャンセル料はかかりません。
ただし、複数の業者に見積もりを依頼し、他の業者に決めた場合は、トラブルを防ぐためにも、速やかに他の業者に見積もりキャンセルの連絡を入れることが推奨されます。
キャンセル時にトラブルになりやすい付帯費用(ダンボール・オプション)
キャンセル料そのものとは別に、キャンセル時に金銭的な負担が発生しやすいのが、梱包資材とオプションサービスの費用です。
1. 梱包資材(ダンボール、ガムテープなど)の取り扱いと費用
ハート引越センターでは、契約プランに関わらず、ダンボール、ガムテープ、ハンガーBOX(レンタル)、布団袋といったオリジナルの資材セットが無料で提供されます。新品のダンボールの無料提供枚数は、単身様で10枚まで、家族様で50枚までが目安です。
キャンセル時、これらの資材の取り扱いは以下の通りです。
- 未使用の資材:料金は請求されませんが、返却する必要があります。この際の返送費用(返送料)は、お客様の負担となる場合があります。
- 使用済みの資材:使ってしまった梱包資材は買い取る必要があります。買取料金の例として、段ボールSが300円、段ボールMが350円、テープが300円(いずれも税抜)と示されています。また、資材の引き揚げを依頼した場合、別途**引き揚げ手数料として3,150円(税抜)**が請求されることがあります。
トラブル回避の鉄則は、契約を決めてから梱包資材を受け取ることです。契約を迷っている状態で資材を受け取ってしまうと、後にキャンセルした場合に、資材の買い取りや引き揚げ手数料が発生する可能性があるためです。
2. すでに実施・着手したオプションサービス費用
標準引越運送約款には、解約手数料(キャンセル料)とは別に、業者が既に実施し、又は着手した付帯サービスに要した費用(見積書に明記したものに限る)は収受される(請求される)と記載されています。
例えば、エアコンの取り外し工事など、引越し日より前にすでにサービスが完了している場合や、ペット輸送など専門の業者に一部を任せていて、その業者のキャンセル料が発生した場合などは、別途費用を請求される可能性がゼロではないため注意が必要です。
スムーズにキャンセルを伝える方法とトラブル時の対処法
キャンセルを申し出る際に、どのように連絡し、万が一揉めてしまった場合にどう対処すべきかを知っておきましょう。
1. キャンセル連絡は「代表電話」がおすすめ
キャンセルを申し出る場合、ハート引越センターの代表電話(コールセンター)に連絡することが推奨されます。
- 代表電話番号: 0120-66-8100(9:00〜20:00、年中無休)。
- お客様専用ダイヤル(クレーム対応窓口): 03-6674-0949(10:00~18:00)。
訪問見積もりなどで顔を合わせた営業担当者に直接連絡を入れるのは避けるべきです。営業担当者は引き止めに入ることが多く、キャンセルするまで交渉が続く可能性があるため、コールセンターのスタッフが事務的に対応してくれる代表電話に連絡を入れたほうがスムーズに話が進むでしょう。
2. 伝えるべき内容とマナー(理由の伝え方)
キャンセル連絡の際、理由を聞かれた場合は、素直に理由を伝えるとともに、お互い気持ちよく取引を終えるために相手への配慮を忘れないようにしましょう。
もし、営業担当者によるしつこい引き止めを避けたい場合は、「実は同居人の都合で、引越し自体が来年以降に延期になりました」など、あなた自身ではなく第三者のやむを得ない都合で引越しが不可能になったと伝える方法も有効です。
3. 法外な料金を請求された場合の対処法
引越業者のキャンセル料は、前述の通り「標準引越運送約款」によって上限が定められています。もし、この規定を大きく超える法外な料金を請求されたり、納得のいく対応をしてもらえなかったりした場合は、交渉材料として「あるキーワード」を使うことが有効です。
それは、「引越安心マークの『引越安心相談窓口』に相談させていただいてもよろしいでしょうか」というフレーズです。
ハート引越センターは、引越し作業や見積もりで業界のルールを守り、苦情にも誠実に対応する業者に付与される「引越安心マーク」を取得しています。このマークの運営元にクレームが届くと、次回の認定審査に影響が出る可能性があるため、業者はこのキーワードを嫌がり(要望を聞いてくれやすくなる)、真摯な対応を求められる可能性が高まります。
なお、この相談窓口(全日本トラック協会)は、業界のルールに基づいて公平な立場から話を聞き、アドバイスを提供してくれる場所です。
キャンセル後の引越し業者選定と次のステップ
キャンセルが完了し、改めて引越し業者を選び直す場合の戦略と、ハート引越センターのサービスの強みを再確認しておきましょう。
1. 次の業者を選ぶ際の費用節約術(相見積もりの重要性)
ハート引越センターに限らず、引越し料金を安く済ませるための最大の鉄則は、複数社から相見積もりを取ることです。
引越し業者は、ライバル業者がいる環境下で、最も大きな割引マージンを適用する傾向があります。元業者による分析でも、ライバル業者の有無で料金に2倍近くの差が出た事例もあるほどです。
まずは、引越し一括見積もりサイトを利用して一度に複数の業者の見積もり情報を手に入れ、費用の相場を把握することが、安価な業者を見つける近道となります。
2. ハート引越センターの代替案とサービスの魅力(料金・品質)
ハート引越センターは、引越し業界の中でも特に価格競争力と現場の対応品質で高い評価を得ています。
- 価格競争力: 家族引越しで料金満足度が4.3ポイント(5点満点)と非常に高い評価を受けており、実際に他社の半額以下になったという口コミも多数存在します。価格交渉に柔軟な業者であるため、相見積もりが有効です。
- 全国直営の安心感:北海道から沖縄まで全国すべての営業所が直営のネットワークを築いており、全国どこでも均質なサービス品質が期待できます。
- グループ連携による安心体制: ハート・インターナショナルグループには、損害保険事業を行う株式会社ハートインシュアランスが含まれています。万が一、家財の破損や紛失が発生した場合、自社グループ内で補償手続きが完結するため、補償対応の円滑性と迅速性が高まる可能性があります。
- プランの多様性: 荷造り・荷解きまで全て任せる「パーフェクトパック」や、遠方への引越しを良心価格で実現する単身向けの「長距離ミニ便」など、多様なニーズに応じたプランが用意されています。
まとめ:キャンセルのリスクを最小限に抑えるための行動指針
引越し業者選びにおいて、キャンセル規定を知っておくことは、リスクを最小化するために不可欠です。
- キャンセル期限の再確認: 料金負担を避けるため、引越し予定日の4日前までに必ずキャンセルの意思決定と連絡を完了させましょう。
- 梱包資材の賢い取り扱い: 契約確定まではダンボールなどの資材の受け取りを控えるか、使用しない場合は速やかに返却し、意図しない買い取り費用や手数料の発生を防ぎましょう。
- 価格交渉の重要性: 次に業者を選ぶ際には、ハート引越センターが価格競争力に優れている点に着目し、必ず複数社の見積もりを武器に交渉を試み、費用を抑える努力をしましょう。
関連情報(読者のさらなる疑問への回答)
ハート引越センターの連絡先・営業時間
ハート引越センターへの問い合わせは、以下の電話番号で受け付けています。
| 窓口の種類 | 電話番号 | 受付時間 | 備考 |
| 代表電話(見積もり/予約/一般問い合わせ) | 0120-66-8100 | 9:00〜20:00 | 年中無休 |
| お客様専用ダイヤル(クレーム/トラブル) | 03-6674-0949 | 10:00~18:00 |
Pontaポイントキャンペーンについて
ハート引越センターはPontaポイントキャンペーンを常時実施しており、引越し基本料金100円(税抜)ごとに2 Pontaポイントが加算されます。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 対象金額: ポイント付与の対象となるのは、基本料金(人件費+車両費の税抜合計)のみであり、オプション料金や商品購入料金などは含まれません。
- 併用不可: このPontaキャンペーンは、他のキャンペーン特典や割引(例:提携組織の30%割引など)との重複利用はできません。
- 申告時期: Ponta会員IDは、お見積もりの際に必ず申告する必要があり、引越し契約手続き完了後にはポイント加算手続きを行うことができません。
高割引率の優待割引(KKRメンバーズカードの30%割引など)を利用できる場合はそちらを優先し、利用できない場合はPontaポイントを利用するか、純粋な基本料金の値引き交渉に注力するなど、戦略的な選択が求められます。

